つよぽんの意外な一面事件

 

YORDRUN09こと、くされ)つよぽんの最初の愛車はファミリアである。
排気量は1500cc。前輪駆動で、
「家族でドライブでもいきましょうタイヤ」を履いており、
もちろんフルノーマル、お世辞にも速いとはいえないし、
もちろん峠をブイブイ攻めるようなクルマではない。
MDもついている。

これは、そんな09が
初めて峠を攻めたときのお話・・・。

この日、YORDRUN 01ゆーき,そして02の女の子,さらに09つよぽんの三人が集まっていた。
そして、走りが好きな01,02は、いつも走っている峠へ行くことを提案した。
つよぽんも快く賛成。
ここで、いままでなら、01のはぴろこ(AE86)の助手席に乗り込んでいたつよぽんだが・・・。

「きょむ・・(噛む)・・・今日は俺もファミリア君でいこうかな・・?」

びっくりである。
09つよぽんは、レーシングカート等ではぶいぶいいわせていたが、
天下の公道、しかも峠で暴走行為を行うなどといったことは全くしたことがなかったし、
もともとしようとも思っていなかったからである。
それが最近、YORDRUN入園をきっかけに、(かどうかはわからないが)
愛車を楽しく走らせる、スポーツ走行(要は健全な暴走族)というものに
興味がわいてきたようだ。

もちろん、走りが好きなら断る理由は何もない。
二人は09をひきつれ、三台で夜の峠へと消えていった・・・。

やっぱり、走ることは楽しいもので、峠の本コースに着くなり、
三人はサルのように走りだした。
初めて峠を攻めるつよぽんも、へたくそ(当然)ながら、
真剣に、そしてなにより楽しんで走っていた。
01,02も、走りの楽しさを共有できる仲間がひとりふえた事がうれしかった。
走りのあいまには、ドラテクについての話も盛り上がり、
笑顔の時間がまたたくまにすぎていった・・・。

我々が走った本コースとは、スタート地点から峠をかけ登っていき、
ゴール地点で折り返してゆっくり峠を下り、またスタート地点に戻る・・
といったものである。
そしてこの日、峠には他にも4,5台の走り屋クルマが来ていた・・・。

01,02はつよぽんのことを気にしながらも、夢中に走っていた。
ふと、二台はゴールの折り返し地点で、停車しているファミリアを発見した。
「あれ・・つよぽん?」
クルマをとめ、ファミリアの運転席をのぞくと、いつもはボーッとしていて、
穏和な性格のつよぽんが、
凄い形相を浮かべて怒りに震えていた・・・。

「アノヤロウ、ハイビームデ アオッテ キヤガッテ・・・!!!!!!!!!」

よく聞き取りにくかったが、ハイビームでよそのクルマにアオられたらしい。
まぁ,峠なんかを走っている以上,そんなこともあるかも。
しかし、峠を攻める事が初めてだったつよぽんは免疫がないため、
そーとーショック、グラグラ動揺、興奮している様子だった。
先ほどまでの笑顔はなかった・・・。
以下、そのつよぽんのコメントである。

「アノ バカグルマ・・・ フザケンジャネェ!」
「ハジメテ ハシルヤツヲ アオッテ ソンナニ タノシイカ・・・・・!!」

さらにつづく

「タダ クルマが ハヤイ だけ ジャネェーカ!!!!!」
「オンナジ クルマニ 乗ってら
(噛む)・・・ノッタラ  ぜってぇ 俺の方が ハヤイチャ!!!」

カート勝負せいぃぃ!!カートでぇぇぇつ!」
「おまえなんか ぶっちぎってやる!!!!!!!!

つよぽんは、しばらく停車したファミリアの中から降りてこなかった・・・。

「あのヨコハマナンバーのアホ車・・・!」
その日、彼は悔しさのあまり、AM3時まで寝付けなかったらしい。

とっても負けずぎらいなつよぽんのお話でした。

 

 

そんなつよぽんも、2000年12月に新車を買いました。
車種はファミリアスポルト20!
がんばれつよぽん!

・・・しかし。

スポルト20に乗る現在の彼からは,
なぜか当時のエネルギーは感じられない。
なぜだろう?
・・オトナになったのかな?

 

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