つよぽん柱事件

 

これは、つよぽんことYORDRUN09が、まだ学生だった頃の
話である・・・。

面白くない授業が終わった。今日もばっちり睡眠学習だ(?)
休み時間、僕らはいつものようにあたたかい肉まんでもむさぼり食うために、
学校の売店へと向かう道を歩きだした。
人数は合計4人、01ゆーき,09つよぽんと、気の合う友人2名であった。
僕らは、売店のおばちゃんとのつまらないトークで時間をつぶし、
買った肉まんをほおばりながら、
再び教室へ戻るため、来た道と同じ道を歩きだした。
実はその道は、真上に渡り廊下があり、数メートル間隔で白いが渡り廊下を
支えるためにそびえたっていた。

木枯らしの吹く寒空の下、つかの間の休み時間に、
売店のおばちゃんの心がこもった、あたたかい肉まんをほおばる四人・・・。
自然と四人には笑顔がこぼれ、ばかトークにも花が咲く
そのとき、四人は横に一列に並んで歩いていて、
09つよぽんは一番端のポジションをキープして歩いていた。
肉まん片手に仲間の笑顔をながめながら・・・。

四人のうち三人は、早くから気がついていた。
・・・いや、気が付いていたというより、無意識に誰もが感じた
と言ったほうが適切かもしれない。

「このまま四人が横並びで歩いていると、
一番端のつよぽんは、渡り廊下を支えるあの白い巨大な柱に向かって一直線、
衝突コースだな・・・」
という事を。

また同時に四人のうち三人は思っていた。
「・・・いくら肉まんをほおばり、俺達とトークをしながら歩いていたとしても、
自分の目の前にぐんぐん迫ってくるあの白い巨大な柱の接近に、
気が付かないはずはないだろう、すぐに気がついてよけるさ
いや、もしかして柱の接近にはもう気がついていて、
わざとよけるそぶりをみせないのかもしれない。
直前でヒラリとかわすつもりなのか・・?
または、そのまま柱に衝突して、みんなの笑いをとろうってのか・・・?
いや、そんなコテコテのさむいギャグをかましたところでしょうがないし、
きっと普通にサラリよけてなにごともなかったように歩くさ・・・。
そう、まさかね・・・。そんなね・・・・。」

どっかーん



・・・ぉおおんぅう!」 ←09

時が止まった。
四人が同じ速度であるいていたのに、ひとりだけ速度が急にゼロになった。
つよぽんは巨大な白い柱にしがみつくように倒れ込んでいた。
あたかもドリフのコントのようだった。

恐るべき事に、つよぽんは柱の存在に全く気が付いていなかったのである。

後に当時の三人はこう語る。
「いや〜、さすがつよぽん、天然芸人のあいつなら、
いつかなにかやらかしてくれるとは思っていたが、
まさか直立不動の柱に、普通にぶつかるとはねぇ!
一瞬何が起こったかわからなかったよ!
それにしてもあのときの奴の顔はブッサイクだったなぁ!
ははははははははははははははははは・・・・・・!」

これが、つよぽんがくされつよぽんと呼ばれるゆえん
・・・・のうちの一つである。

 

卵戦士たちの事件簿に戻る