ボロハチ事件

YORDRUN01であります。
ご存知の通り、我が愛車はAE84ペラーリでありますが、
どうやらかなり老化が進んでいるらしく、いままでにいろいろなトラブルがございました・・・。
ここではそれらの中から、ほんの一部をご紹介したいと思います。
これからハチロクを購入しようと思っている方は心して読んでください。

 

その1:「け・・煙がー!」

あれは暑い夏の日でした。
私は、久々に暇な日曜日を迎えたため、某カー用品店にいって、
マッタリとした時間を過ごそうと思い、愛車ペラーリのエンジンに火を入れ、
昼下がりの雲の下をさっそうと走り出したのでした。
店では、いつもの通り、買いもしないのにあっちゃこっちゃ見て回り、
そろそろ店員さんの視線が冷たくなってきたので、時間もそこそこつぶれたので帰ることにしました。
ところがクルマに乗り込みいざ発進すると、目の前に何やら白い煙がもやもやとたちこめているではありませんか。
よく見てみると、その煙は我が愛車の赤いボンネットのすきまから出ている!!
あわてて車を止め、ボンネットをあけてみると、「ぼわわっ」と、たまっていた煙がたちこめました。
同時に、こげくさーいニオイもぷんぷんただよってきました。
さすがにひやひやしながら、知り合いに電話して、原因を突き止めようとしましたが、わかりませんでした。
結局、どきどきしながらディーラーにもっていき、調べてもらうと、
エンジンを組み立てているボルトがゆるんで、すきまからエンジンオイルがもれていました。
そのオイルがエキマニ(マフラー)にしたたりおちて、燃えていたのでした。おーこわ。
ガスケット交換と、ネジをしめたらなおりました。
しかし、自分の車が白煙吹いたらびびるよ、実際。

 

その2:「ぶ・・ブレーキが!」

あれは、某峠を毎晩走り込んでいた頃の話です。
車というのはどうやって止まるかって、簡単に言うと、
タイヤと一緒に回転するディスク(鉄の円盤)を、ブレーキパッドではさみこみ、その摩擦力で止まることができるのです。
もちろん、ブレーキを踏んでいる足をペダルからはなすと、パッドもディスクを挟み込む事をやめて車は減速しません。
ところが私のペラーリは、ブレーキペダルを踏んでいる足をはなしても、
パッドがディスクを挟み込んだままなのです・・・。
何度もペダルを踏むと、そのつど「ぎゅう、ぎゅう」と、
ブレーキがさらに強く利いたままの状態となり、最後には一速での発進もままならない状態となちました。
だって、常にブレーキが利いているんだよ。

さらにこまったことがあります。
ブレーキをかけると、摩擦によって熱が発生します。
その熱は、0℃〜500℃くらいかな?
レーシングカーだと、1000℃とかなったりします。ほら、教習所で習ったでしょ?
下り坂でずーっとブレーキをふみながら下っていると、「フェード」っていって、ブレーキが利かなくなる現象がおきる。
これは、高温にパッドが耐え切れなくなって音をあげたからなんです。
私のペラーリも例外なく「フェード」のでした。
路肩に止めると、ブレーキディスクが真っ赤っ赤になって、
煙がもやもや、ニオイくさくさ、ホイールまで熱くて触れませんでした。(ホイールの塗装が熱で剥がれていた!)
当然、修理に出すことになったのですが、原因がわからなかったので、
とりあえずブレーキに関係ある部品をひとつずつ換えていって、
そのつど様子をみる、といった事をしなければなりませんでした。
最初にブレーキキャリパーとローターを新品にしました。

・・・治りませんでした。

次にマスターシリンダー(ブレーキオイルを注ぐところ)の中身の部品を交換しました

・・・だめでした。

今度はマスターシリンダー全体を新品に交換しました。

・・・だめでした。

最後、ブレーキブースター(ペダルを足で踏んだ力を増倍する機械)か?!交換しました。

・・・だめでした。

やけくそでブレーキオイルも交換しました。

・・・だめでした。

もうこれで、ブレーキ関係の部品で交換していないモノはありません!

・・・ん?あった。
ブレーキペダル(実際あしで踏むところ)換えたら治りました。

どうやら、ペダルが「くねっ」て曲がっていたようです(1cmくらい)。
それで、正しく動作していなかった。
このトラブル発生から解決まで、半年かかりました。
その間無駄になった(熱でぼろぼろになった)たくさんのパッドや、
熱で歪んでしまったローターなど、犠牲になったパーツ達の冥福を祈ります。

っていうか、俺が事故らんかったのが奇跡だ。


卵戦士たちの事件簿に戻る